犬はいつでもアクティブに動き回るのが大好きです。
ゆったりと休んでいるように見える時も、常に周囲に気を配り、何かあればすぐ素早く動き出せるようにしています。
もしも、犬の動きがいつもに比べてスローだったり、遊んでいても明らかにつれなかったり、嫌がったり、いつまでも休んでジッとしたままだったりする時は、何か体に異常が起きていると疑った方がいいでしょう。
愛犬の異常に素早く気づくためには、飼い主が常日頃から愛犬の状態をよく観察し、行動のパターンや愛犬の性格を把握しておくことが大切です。
動きだけでなく、元気な時の耳や目、鼻、口、被毛や皮膚などの状態をよく知っておき、ブラッシングを含めた手入れの際に、ちょっとした異常を見逃さないようにすることが早期発見のカギとなってきます。
毎日の排泄物にも気を配り、健康時の色、量や形、1日の排泄回数などを頭に入れておくことで、不調や異常のサインに気がつき早期発見につながります。
それでは、犬の健康とはどういった状態を目安にすればいいのでしょうか?
各パーツごとにその特徴をまとめたのであなたの愛犬と比べてみてください。
健康な犬の耳
犬の体温に比べ温度が低いのが普通です。内部は薄いピンク色をしており、無臭に近い状態です。もし内部が黒や茶色に汚れていたり、ベタベタしていたり、異臭や悪臭がある場合は危険信号です。耳翼の腫れなども注意してください。
健康な犬の目
澄んで生き生きと輝いていることが健康の証です。目ヤニがつくこともありません。ついていてもポロリとすぐにとれたり、黒や茶色なら心配はいりません。黄色い目ヤニが大量にでているときは要注意。炎症で赤くなっているのも危険のサインです。
健康な犬の鼻
就寝中や寝起き、子犬の時期を除いて、犬の鼻は冷たく湿っているのが健康な状態です。乾いていたら気を付けてください。膿のような鼻汁がでていたら、すぐに獣医師に診てもらいましょう。
健康な犬の口
犬の口の内部の粘膜は、舌や歯肉も含めてきれいなピンク色をしています。黒い色素の斑点をもつ犬も中にはいますが、歯に関してはどの犬も一様に白く、口臭などもありません。ドッグフードに含まれる合成添加物やウェットフードは口臭の原因になります。
健康な犬の被毛
体内の栄養状態を表すバロメーター。健康な犬の被毛には美しいつやがあり、換毛期を除けば引っ張ても大量の毛が抜けることはありません。皮膚にも弾力があって、さらさらです。皮膚や毛が皮脂やフケなどでベタベタしていたり、体臭や悪臭が気になるのであれば注意がひつようです。
健康な犬の肛門
犬の肛門はしっかりとよく締まっているのが正常です。肛門の周囲がただれていたり、ブツブツがあったりしたら注意が必要です。痒がって地面などにこすりつけたり、しきりに舐めまわしているときは、よく調べましょう。肛門絞りも有効です。